生産スケジューラの導入効果で代表的なものは?

2023.09.03A0 生産管理

弊社ホームページの導入事例にもあるように、生産スケジューラの導入効果は多種多様です。導入によって得られた効果というのは、その企業が課題として抱えていたことに他なりません。

今回は導入効果の中でも代表的なものをまとめました。「自社で解決できそうな課題はどれか」といった目線で見ていただければと思います。

スループットの向上

スループットとは、一定期間当たりの処理スピード(算出量)のことで、スループットが向上すれば製品をより早く生産できます。スループットはボトルネック工程によって決まるため、生産スケジューラを用いて「どこがボトルネックか」を見極めることが可能です。

リードタイム短縮

生産にかかるリードタイムが長くなると、それだけ納期に影響を与えるほか、仕掛り在庫も多くなります。生産スケジューラでは、小ロット化や日単位から分・秒単位での計画立案などを実現することでリードタイム短縮に貢献します。

在庫削減

在庫削減は多くの企業がサプライチェーンマネジメントにおいて重要視しているのではないでしょうか。在庫と言っても、完成品や仕掛品、原材料とさまざまな種類の在庫がありますが、生産スケジューラでは在庫に紐づいた生産計画を立案できたり、リードタイム短縮により仕掛品を削減できたりします。

納期遵守

納期遅れが発生していると言っても、その原因は企業によってさまざまです。「生産能力を超えた受注を受けている」ことが原因かもしれませんし、「リードタイムが長い」ことが原因かもしれません。いずれの場合にしても、生産スケジューラは納期遵守率の向上にも寄与できます。

計画サイクル短縮

取引先からの内示を基に生産計画を作成している場合、月次というサイクルだと需要変動に対応できない可能性があります。エクセルなどで計画を作成していると担当者の負担が大きく月次が限界だという企業も、生産スケジューラで計画サイクルの短縮を図れます。

計画作成の標準化

生産計画は細かい製造条件を考えなければならないため、よく属人化しやすいと言われます。人材不足で交代要員を見つけることが難しい場合には、計画作成の標準化を図ることが大切です。

計画作成効率化

計画作成に多くの時間を費やしているといった課題を抱える企業も多いかと思います。生産スケジューラで計画作成を効率化し、時間を短縮できれば特急オーダーにも対応できます。

計画精度向上

生産管理システムやERP、エクセルだと現場の生産能力を加味した計画を作成するのは難しいものです。仮に作成できたとしても精度が高くないために計画を見直す必要があったります。しかし、生産スケジューラなら精度向上を実現できます。

迅速な計画変更対応

急な納期変更や内示変更があった場合、より迅速に計画変更をしたいものですが、人手やエクセルでは時間がかかるものです。迅速な計画変更に対応できる点も、生産スケジューラの導入効果です。

見える化

生産ラインや設備の負荷状況を見える化することは、生産計画においても重要です。スループット向上に悩む企業は、生産スケジューラで見える化を図るとボトルネック工程も瞬時に確認できます。

工程情報の共有化

営業と製造部門など、社内で工程情報を共有できないと正確な納期回答が難しくなります。生産スケジューラでは「見える化」により、社内の全部門と情報共有ができ、効率的に業務を遂行できます。

Asprovaの代表的な導入効果は以上です。具体的なAsprovaの導入事例についても掲載していますので、ぜひご覧ください。


(了)


技術革新や予測不能な外的要因に迅速に対応できるよう製造業務においては、より一層生産プロセス全体の改善と生産効率向上が求められています。 データやデジタル技術を活用し、生産リードタイム短縮や在庫・コスト削減などを実現する製造現場におけるDX推進の一つとして、生産スケジューラの導入がカギとなります。 次のページでは、生産スケジューラ導入によって具体的にどのような業務改善が実現したのか導入企業の事例もご紹介しています。ぜひご参考にしてください。 img_banner_aps