システム連携でお困りの方に、基幹業務システムとAsprovaの連携パターンを紹介
2022.10.11A3:生産スケジューリングの悩み相談生産スケジューリングが本来の役割であるAsprovaは、ERPといった基幹業務システムと連携することで様々な導入効果を発揮します。
ただ、Asprovaに興味を持たれた方の中には、「そもそもシステム連携とは?」「具体的にどのような連携パターンがあるのか?」などの疑問が湧くのではないでしょうか。実際、導入検討時に困ったこととして、
・導入後の姿が想像しにくかった
・システム連携が難しかった
などが挙げられます。
この記事ではAsprovaと基幹業務システムとの連携を具体的にイメージしてもらうため、システム連携について分かりやすく解説し、実際の連携パターンを5つ紹介します。
基幹業務システムとの連携が必須な理由
まず、そもそもシステム連携とは何かについて説明します。ERPのモジュールで、Asprovaと関連性が高いものが「販売管理」「生産管理」「購買管理」「在庫管理」になります。これらモジュールが保持しているデータを出力し、Asprova側に入力します。そして、スケジューリングの結果をERPに返すというのが大まかなシステム連携の流れです。入出力するデータはデータベースにある場合と、テキストファイルにある場合の2種類があります。
たとえば「生産管理」のモジュールでは、需要と在庫から需給計画(MPS)を立て、MRPで部品の所要量計算をします。これらを元にしたデータが製造オーダーです。製造オーダーをAsprovaに取り込むことで、スムーズに生産スケジュールを組むことができます。
逆に基幹業務システムとの連携が取れていないと、スケジューラを導入しても効果は限定的です。データをシームレスに反映できなかったために、二重入力が発生したりペーパーリードタイムが長くなったりなどの問題も起きやすくなります。
生産スケジューラ運用で欠かせないことは、基幹業務システムとの連携です。その点で、AsprovaはSAPをはじめとする基幹業務システムとの連携実績が豊富にあるため、具体的な連携パターンを提案することができます。
代表的な5つの連携パターン
それでは、連携パターンとして何が考えられるでしょうか。「現状の業務をどこまで変えてよいか悩む」「導入後の姿が想像しにくい」といった方のために、5つのパターンを以下で紹介します。
1:ERPの製造オーダを生産スケジュールして作業指示書を印刷する
2:生産スケジュールされた作業指示をERPから出力する
3:生産スケジュールに同期した購買オーダをERPから出力する
4:ERPの製造オーダを生産スケジュールしてMESに連携する
5:生産スケジュールに同期(Just In Time)した納入指示を実行する
ケース1から順に業務フローの複雑性は増していきます。ケース1ではERPとのやりとりは製造オーダーの入力1回だけです。しかし、これだけでも生産計画の精度向上や時間短縮などの効果はあります。
連携上の注意点としては、どのケースを選択するにせよ、ERP側のシステム改修をできるかぎり軽微にすることです。あまり複雑に改修するとブラックボックス化して、DXの足かせとなるからです。
上記の内容をもっと知りたいという方は、ナレッジセンターの「基幹業務システムとAsprovaを連携したい」をご覧ください。
「各ケースの業務フローは?」「データのインポート・エクスポートの仕方は?」などを具体的に記載しています。
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コラム編集部
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