生産スケジューラAsprovaを支える販売パートナーの技術と役割~奥井智
2022.10.26X1:アスプローバ社員インタビューアスプローバ社 コンサルタントインタビュー 奥井智
アスプローバのコンサルティング部に所属し、大阪支店に勤務する奥井智(おくい・さとし)さんに、生産スケジューラ導入の最前線の事情を聞きました。奥井さんの主な仕事は、直接顧客企業に対してコンサルティングをすることではなく、販売パートナーに対し、生産計画ビジネスの立上げを支援することです。
無二の存在をめざす
ー 販売パートナーとは、どんな存在なのですか。
製造業を営むお客さまが生産スケジューラの導入・運用をするには、販売パートナーが不可欠です。生産管理・生産計画の業務や、Asprova はじめとするITに詳しく、何でも相談できることが、販売パートナーに求められます。製造業を取り巻く環境は常に変化しています。不景気の時も、好景気の時も効率経営は必要であり、変化に追随するために生産スケジューラを導入したいというご相談を多く頂いています。ただし導入を支援できる販売パートナーが存在していなければ、お客様のご要望に応えられません。いつでも販売パートナーを紹介できるような体制作りを心掛けています。
しかし販売パートナーの立場になってみると、数十社いる同業者と同じ取り組みをしても面白くありません。そのため、生産計画ビジネスの立上げを支援する際は、パートナー側の強み・弱みを教えていただき、弊社側の強み・弱みも理解してもらい、相互補完しながら、どうすれば唯一無二の存在になれるかを一緒に考えています。
ー 担当エリアは西日本全般になりますか。
名古屋以西の本州、九州、北陸をエリアとしています。関西の企業は関東に比べて地場のマーケットが小さい分、海外に目を向けたり、新分野に取り組んでみたり、そんな姿勢があるところが多いですね。
今は、新たな販売パートナーを開拓しようとしています。すでに自動車部品など加工組み立ての工場には、既存のパートナーが入っている場合が多いので、新しいところは化学系、食品系など未開拓の分野を求める傾向にあります。
開発から営業の世界へ
ー これまでの経歴を教えてください。
前職はプログラマで、時代背景もあったと思いますが、結構ブラックな会社でした。営業の世界を知りたくて、25歳でアスプローバ社に入りました。大阪進出に伴い27歳の時1人で来たのですが、管轄する当時の上司は営業の鬼で、大変でした。半面、ビジネスの楽しさも教えてもらいました。営業の枠にとらわれず、技術的なところまでとことんアグレッシブに提案しよう、受け身でなくて前進しよう、お客さんに提案しようということです。行動することの大切さを教えられました。開発の時は言われたことをそのとおりに形にすることが仕事だったので、新鮮でした。
若いころ、私は早く社会に出ようと決めており、高専卒後、仕事を始めました。アスプローバ社には高い学歴の人も多いけれど、私のような者もいます。教養が足りないことを自覚して、世界史を中心にたくさん本を読みました。なかでも古代ローマ帝国に興味をひかれます。西欧文明の基礎となり、今もいたるところにそのなごりがあります。たとえばフランスのワインは、もとはカエサルが遠征したときに持ち込んだことが起こりになっているそうです。
人物では第2代皇帝のティベリウスにひかれます。カエサルやアウグストゥスのような偉大な支配者の後を受け継ぎ、ひどい目にもあったようですが、帝国を維持しました。平凡であるところに親近感を抱きます。アスプローバ社にもいろいろなタイプの社員がおり、親しみをもってもらえれば、と思います。
コラム編集部
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