生産現場の改善はデータから……松浦さんに聞く

2023.07.09X1:アスプローバ社員インタビュー

 アスプローバ社の新鋭エンジニア、松浦出(まつうら・いづる)さんにお話を聞きました。今年(2023年)4月に入社したばかりで、現在は、生産スケジューラAsprovaのユーザ・インターフェース(UI)改善や、Webを介した計画と生産現場とのデータ共有システムに携わっています。データ分析を得意とし、財務分析や外国語にも優れる多能な人です。

プログラミングコンテストから

ー 今のお仕事について教えてください

 AsprovaのUIを改善するチームに入っています。それから「WebViewer」というシステムの開発に携わっています。これは生産計画と実際の生産現場との間に立ち、情報共有を円滑にするためのシステムです。計画を生産現場に、あるいは逆に生産現場での状況を計画担当に伝えます。

ー 入社のきっかけは

 さまざまなプログラミングコンテストに参加して、それで入社の誘いを受けました。プログラミングについては、中学生のころからやっていました。大学は私の地元である神戸大経営学部に行き、そこから東大工学系研究科の修士課程を終えて、米系のITソフトウェアベンダーに就職しました。3年半働いて、今春アスプローバに入社しました。前職では、さまざまな業種のお客さまに対し、数理的な問題を解く製品の提案を行っていました。その中には製造業のお客さまも含まれていたので、生産スケジューラの仕事にも格別違和感なく入ることができました。

使えるデータを探す

ー やってみたいことは何ですか

 現場で役に立つことをしたい、というのが一番の希望です。学部時代には統計学や会計学、経営学などを学び、大学院では金融を主に学びました。新卒で入社した会社ではお客さまの課題を数理的な問題に落とし、それを解くシステムを開発することに取り組みました。

 これらの経験から、何とかして「使えるデータ」を集め、蓄積していくかということが重要だと感じました。漫然とデータを取っていては、目的を果たせないのです。

 たとえば今開発中のWebViewerには、実際の生産ラインで、タブレットを利用して生産に関するデータを集める機能があります。作業の開始と終了をその都度入力してもらってデータを蓄積します。このデータにより、どの程度作業が進んでいるのか簡単に確認できるようになります。また作業が想定通りに進んでいなかったら、計画に何か問題があるのか、生産現場で何らかのトラブルが起きているのかといった分析も可能になるでしょう。

 データ分析には、その元になるデータが大事です。

ー 東京で好きな町や場所はありますか

 今は三鷹に住んでおり、吉祥寺から武蔵境にかけての町が好きですね。郊外といえば郊外ですが、適度ににぎやかで文化もあり、おしゃれな店もあります。大学院生のときは、参宮橋近くの兵庫県民寮に入っていました。旧篠山藩主が藩内の子弟を集め勉学に励ませたことをルーツとする学生寮で、多くを学びました。そこも好きな場所です。


(了)


技術革新や予測不能な外的要因に迅速に対応できるよう製造業務においては、より一層生産プロセス全体の改善と生産効率向上が求められています。 データやデジタル技術を活用し、生産リードタイム短縮や在庫・コスト削減などを実現する製造現場におけるDX推進の一つとして、生産スケジューラの導入がカギとなります。 次のページでは、生産スケジューラ導入によって具体的にどのような業務改善が実現したのか導入企業の事例もご紹介しています。ぜひご参考にしてください。 img_banner_aps