セキュリティ研究から産業用ソフトへ……潘さんに聞く

2024.02.19X1:アスプローバ社員インタビュー

 アスプローバ社に2023年、仲間入りした新人エンジニア、潘龍(ハン・リュウ)さんに、現在の仕事や今後の抱負を聞きました。潘さんは、中国・長沙出身。理工系で世界屈指の清華大・大学院を修了。生産スケジューラAsprovaの新機能開発を担当しています。

じっくり取り組める

ー 今のお仕事の内容から教えてください

 昨年(2023年)秋に入社し、Asprovaの新機能「Asprova My Schedule」を担当しています。ウェブ経由でどこでも計画を見ることができ、現場からも入力ができるようになります。近くリリースされる予定です。

 中国にもソフトウェア開発者は多いですが、「世界の工場」というイメージとは裏腹に、産業用を手がけている会社は多くありません。TikTokのような動画サイトや音楽関係のソフトウェアをやっている会社が主流です。それらは毎週のように新しい機能を開発し、利用者に使ってもらって改善しながら、さらに同時に新しいこともやるという忙しいことをしています。Asprovaのような産業用では、そうした激しい変更は必要なく、腰を据えて取り組めます。顧客が何を求めているか、どこを改善していくか、じっくり考えることができます。

 私は、大学院時代には、サイバーセキュリティの研究をしていました。現在の仕事はそれとはあまり関係ありませんが、同期生たちも就職したら、研究とは別のことをしているようです。

ー これからやってみたいことはありますか

Asprovaに取り組みながら、自分のプログラミング技術を磨いていきたいと考えています。それから日本語のスキルも上げていきたい。いろいろな勉強をしたいですね。

魅力的な日本アニメ・ゲーム

ー 日本の会社に就職した理由は?

 アニメやゲームを通じて、日本に親しみがあり、趣味で日本語を勉強していました。海外から採用してくれる日本企業は少ないうえ、アスプローバ社が私のことを評価して、大学院修了まで待ってくれたので、「ここだ」と思い、就職を決めました。

ー アニメやゲームではどんな作品が好きですか

 その両方で展開している「うみねこのなく頃に」が一番です。ミステリーとファンタジーの要素があり、驚くような仕掛けもあり、ストーリーが進んでいきます。すごく面白い。他にも100くらい好きなアニメがあり、多すぎて列挙できません。

 音楽にも興味があります。小さいころエレクトーンやピアノを習いました。親によると、書道や絵には関心を示さなかったそうです。クラシック音楽では、マーラーの交響曲第6番やベートーベンのピアノソナタ32番、ベルリオーズの幻想交響曲などが好きです。今はSynthesizer Vを使って作曲しています。ボーカロイドなのに人間の声と同じように聞こえる曲ができます。

ー 日本に住んでみた印象は?

 今は荒川区に住んでいます。比較的家賃が安かったからです。東京では、隣の駅でも街の表情に違いがあるのが面白いですね。場所によっては、中国の街のようだな、と感じるところもあります。「こういう街に住んでみたい」と思わせるのは神保町です。文化のある雰囲気にひかれます。秋葉原にも歩いていける距離ですしね。日本は興味深い国です。あちこち行ってみたいし、多くのことを知りたいと考えています。


(了)


技術革新や予測不能な外的要因に迅速に対応できるよう製造業務においては、より一層生産プロセス全体の改善と生産効率向上が求められています。 データやデジタル技術を活用し、生産リードタイム短縮や在庫・コスト削減などを実現する製造現場におけるDX推進の一つとして、生産スケジューラの導入がカギとなります。 次のページでは、生産スケジューラ導入によって具体的にどのような業務改善が実現したのか導入企業の事例もご紹介しています。ぜひご参考にしてください。 img_banner_aps