アスプローバ 気付けば戻った 属人化

2022.11.11X3:コンサルタントダイアリー

Asprovaは販売代理店ビジネスで成り立っていまして、開発元である弊社が製造業様と接点を持つ機会は多くはありません。
そのような中で、製造業様から弊社にお問い合わせを頂くシーンは主に、「生産スケジューラの導入を検討したいので詳細を教えてほしい」、「おたくの製品を購入したけど使えてなくて困っている」の二つに大別されます。今回は後者をテーマにAsprova川柳を一句。

  アスプローバ 気付けば戻った 属人化

Excelなどを使った生産計画立案業務の姿は、ノウハウが担当者に集中してしまう。
この属人化を回避するために生産スケジューラを導入したが、生産スケジューラの活用方法がノウハウになってしまった。そして担当者の人事異動の際に、後継者にノウハウが引き継がれなかったり、後継者がやりやすい方法を考えExcelなどに回帰する。
このように道具が変わっただけで課題が解決されていなかったケースは、生産スケジューラの運用停止理由の代表例です。

このような状況に陥らないように、
  「2人以上のメンバが業務やシステムに関わる体制にする」
  「運用手順をマニュアル化する」
といった対策を実施されています。一定の効果はあるようですが、時間の経過とともに対策の重要度が認知されなくなったり、マニュアル通りの業務が定着し、システムを発展させていくことができず、外部環境の変化に追随できなくなってしまった、といった側面も持っているようです。

そのため、私がご相談を受けた際は、基本的な対策は上記と変わらないのですが、加えて、「生産スケジューラはスキューバダイビング」の合言葉を定着してみてはいかがでしょうか、とお話ししています。
スキューバダイビングはバディシステムが採用されており、2人でペアを組んで潜ります。互いにチェックして安全性を高め、1人では気付にくい問題に気付いたり、楽しみを共有し、また一緒に潜ろう、と。
そして、生産スケジューリングの世界は、深海のような未知な世界、、、と思ったりもします。

今回は属人化をテーマに挙げましたが、生産スケジューラの検討、導入、運用のあらゆるシーンで起こりうるお困り事を、「困った事35」としてまとめていますので、よろしければご覧ください。

技術革新や予測不能な外的要因に迅速に対応できるよう製造業務においては、より一層生産プロセス全体の改善と生産効率向上が求められています。 データやデジタル技術を活用し、生産リードタイム短縮や在庫・コスト削減などを実現する製造現場におけるDX推進の一つとして、生産スケジューラの導入がカギとなります。 次のページでは、生産スケジューラ導入によって具体的にどのような業務改善が実現したのか導入企業の事例もご紹介しています。ぜひご参考にしてください。 img_banner_aps
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