つぶやき ~生産計画と付箋での情報共有~

2022.12.16X3:コンサルタントダイアリー

 皆さんはSNSでつぶやく派ですか?見るだけ派ですか?
 私は数年前まではつぶやく派でしたが、今はすっかり見るだけ派になり、つぶやく場はこのダイアリーとなりました。

 生産スケジューラを活用されているシーンを拝見しますと、付箋機能を使って、SNSにつぶやくかのようにチャートやグラフの上にペタペタとメモを貼られることがあります。
 生産スケジューラというと何か複雑な計算をして答えを出すもののように思われることがありますが、実際は人間が介在しシステムと対話しながら活用されており、対話した内容(調整結果)の共有や関係者への注意喚起を目的にメモを貼られています。

 最近では、活用方法をドキュメントに残さず、生産スケジューラの中に書いてしまう事例も見られます。
 ドキュメントはシステムの仕様変更の度に改訂する必要があり、なかなか手が回らずドキュメントとシステムが不一致になってしまうため、それならシステムの中に書いてしまえば不一致は起こりにくい、ということが背景にあるようです。
 但し、この方法は例外ばかりが書かれて残ってしまう傾向があり、当たり前と思っていることが残りにくい面もあるようです。
 失敗学においても「当たり前のことが明文化されておらず、本質が他者に伝わりきらず失敗の一因となった」といった考察もあるようで、当たり前と思っていることも忘れずに明文化する必要もありそうです。

 つぶやいた内容を生産スケジューラが自動で反映し計画を立案する、、、そんなこともできたら面白いかもしれないですね。

(了)


技術革新や予測不能な外的要因に迅速に対応できるよう製造業務においては、より一層生産プロセス全体の改善と生産効率向上が求められています。 データやデジタル技術を活用し、生産リードタイム短縮や在庫・コスト削減などを実現する製造現場におけるDX推進の一つとして、生産スケジューラの導入がカギとなります。 次のページでは、生産スケジューラ導入によって具体的にどのような業務改善が実現したのか導入企業の事例もご紹介しています。ぜひご参考にしてください。 img_banner_aps
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