漫画でわかる! 基準生産計画(MPS)の最適化 ~負荷の平準化と量の平準化

2022.12.31S07:基準生産計画(MPS)を最適化したい , X4:漫画でわかる生産スケジューリング

今回の主役は、未来製作所の子会社ミライテックの新任社長の上村です。

ミライテックの工場では、欠品や納期遅延を恐れるため、週の前半に生産数を増やし、週の後半は作業が少ない状態が続いていました。作業負荷が均一化しないため、作業員の間で不満がたまっていました。しかも、無駄な残業が発生しているために、残業コストを減らす必要もありました。

さらに、感染症がはやりだし、計画変更の必要性が多発していました。

ミライテックでは、既に生産スケジューラAsprovaとSolverオプションを導入していますが、フォワードスケジューリング、つまり、前詰めなロジックのため負荷の平準化はうまくできていませんでした。

そもそもの原因を探ってみると、基準生産計画(MPS:Master Production Schedule)の段階で平準化がされている必要があることがわかりました。

生産管理課と現場でディスカッションした結果、基準生産計画の満たすべき要件は次のようになりました。

 ①製品毎の生産数を平準化し、安全在庫を考慮して在庫を平準化して、欠品を防ぐ
 ②機械毎の能力を考慮し、日毎の負荷を平準化し、残業コスト・段取りコストを最小化する
上記を満たすように、機械毎・日毎の生産品目、数量、生産順を決める

しかし、そのような多くの要素を考慮した基準生産計画を作成するのは簡単ではありません。

ミライテックの上村社長に吉田会長から、3カ月で基準生産計画の問題を解決するよう業務命令が下りました。

どうしたらよいのでしょうか? マンガ動画をご覧ください。

技術革新や予測不能な外的要因に迅速に対応できるよう製造業務においては、より一層生産プロセス全体の改善と生産効率向上が求められています。 データやデジタル技術を活用し、生産リードタイム短縮や在庫・コスト削減などを実現する製造現場におけるDX推進の一つとして、生産スケジューラの導入がカギとなります。 次のページでは、生産スケジューラ導入によって具体的にどのような業務改善が実現したのか導入企業の事例もご紹介しています。ぜひご参考にしてください。 img_banner_aps
タグ : 平準化