入社3年でAsprova導入に挑む!トーテックの技術者 高山昇大さんにインタビュー

2023.03.07X2:販売パートナーインタビュー

 アスプローバ社のパートナーである、トーテックアメニティ株式会社の技術者、高山昇大(しょうだい)さんに、生産スケジューラAsprova導入の現場の様子などを聞きました。工場が抱える問題に、入社3年の若手は、どう挑んだのでしょうか。

ー ご自身と会社のことについて教えてください

 トーテックは、製造業を対象にITソリューションを提供しています。本社は名古屋にあり、私が所属する産業システム事業部のシステムエンジニアは、名古屋と大阪に集約されています。私は大阪勤務で、西日本全域が営業エリアです。

 私は新卒入社して丸3年の25歳です。お客さまのところへ伺うと、たいていの場合、生産管理の担当者とITの担当者の両方とお話することになります。生産管理を担当する方は若くても30歳代。一通り現場を経験されたベテランが多いと感じます。私のAsprova歴は2年半ほどですが、弊社シニアメンバーに同行し、いくつかの工場で導入を経験させてもらいました。

手修正の要望にこたえる

ー どのような現場でしたか

 1つは製薬会社で、錠剤を作る工場です。計量や混合といった前工程に続いて、「打錠」というメインの工程があり、それから検査、包装という後工程へとつながっていきます。打錠は、粉末や顆粒(かりゅう)を圧縮成型するのですが、時間がかかり、ネック工程といえます。効率的な生産を行うためには、前工程をできるだけ打錠工程に近づける、後工程もできるだけ前に持ってきて打錠工程に近づける。そのようにして、間隔をあけないようにするのが大切になります。また同一品目の生産であっても3ロットの生産ごとに洗浄工程を入れることが特徴です。薬ですから、安全性がとくに重視されます。外注工程が含まれるなど、複雑な点もあったのですが、Asprovaでうまく対応できました。

 もう1つは総合化学会社の繊維部門です。樹脂を溶解して細くてふわふわした繊維を作る工程です。多品目の製造が求められるので、パラメトリックBOMというものを使います。BOMは部品表のことなのですが、これを用いると、同一製品番号でもオプションや仕様により製造する部品構成や作業手順を変更できます。当然ながら納期が大事なので、厳守できる計画を立てます。

 この工場が特殊なのは「なるべく手作業で調整できるように」という要望があったことです。システムが老朽化したので、この際Asprovaを入れようということでした。画面を見ながら手修正できるので、その点はよかったように思います。そして現在は手修正ですが、いずれは自動化をしたいということでした。少しずつ段階を踏んで、自動化していくというのもひとつのやり方だと思います。

お客さまの言葉で説明する

ー トーテックの特徴はどんなところでしょう

 自社製の「プラグイン」(拡張機能)があることでしょうか。プラグインの利用で、Asprovaと協調して、現場の要望にこたえ使いやすいシステムができます。繊維工場でもプラグインを活用しました。

 生産スケジューラを使いこなすのは、正直なところ、簡単ではありません。私もまだまだ勉強しなくてはならないことがあります。それでも半年から1年の経験を積めば、大方の現場に対応できるようになります。私が心掛けているのは、お客さまの言葉を使って説明することです。スケジューラの世界には独特の言葉があって、ついついそちらを使いがちですが、それではわかりにくいことが多いと思うからです。

ー これからやってみたいことはありますか

 製薬も繊維も、製造業のうち、「プロセス系」といわれる系統に属します。これからは、加工組み立ての方にもチャレンジしていきたいですね。Asprovaのオプション機能であるSolverもやってみたいと思います。さまざまな業種で、生産計画担当者の負担を軽くできるようなお手伝いができたらうれしいですね。

(了)


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技術革新や予測不能な外的要因に迅速に対応できるよう製造業務においては、より一層生産プロセス全体の改善と生産効率向上が求められています。 データやデジタル技術を活用し、生産リードタイム短縮や在庫・コスト削減などを実現する製造現場におけるDX推進の一つとして、生産スケジューラの導入がカギとなります。 次のページでは、生産スケジューラ導入によって具体的にどのような業務改善が実現したのか導入企業の事例もご紹介しています。ぜひご参考にしてください。 img_banner_aps