TALON for Asprovaで実現する高速・低コスト・高品質の生産管理!HOIPOI・古関雄介さんに聞く
2023.03.08X2:販売パートナーインタビュー株式会社HOIPOI(ホイポイ)の代表取締役、古関雄介(こせき・ゆうすけ)さんにお話を伺いました。アスプローバ社のビジネスパートナーとして、製造業各社への生産スケジューラAsprova導入支援に尽力しています。一方、自社開発のソフトウェアも擁し、ビジネスを広げています。
精緻なスケジューリングに驚く
ー Asprovaとの出会いを教えてください
私はソフトウェア会社で設計や開発に携わっており、生産管理のソフトウェアにもかかわっていました。2010年ごろ、精緻なスケジューリングができるAsprovaを見てびっくりしました。「こんなソフトがあるのか」と感銘を受けました。目的はうまいスケジュールを作ることなのですが、千差万別の業種、業態に対応して、1つのソフトで表現できています。まるでパズルを解いていくような感覚です。
スケジューラと生産管理のソフトでは規模は10倍違います。スケジューラの費用対効果は大きいと感じました。いいスケジューリングができると面白い。そこでのめりこんで、そのままAsprovaをやってきました。
ー その後、独立起業したのですね
TALON(タロン)というソフトウェアを開発中に独立しました。2014年のことです。それ以前に中小企業診断士の資格を取得しており、起業の道を選びました。TALONは、業務システムを高速、かつ少ないコード量で作ることができるローコード開発ツールです。企業内で使うさまざまなシステムは、ゼロから作っていくととても大変です。それを簡単にするのがTALONです。「これはいける」という直感がありました。
TALONにはAsprovaと連携し、様々な運用サポートが出来る「TALON for Asprova」というオプションも用意しています。計画と実績の比較、スケジュール分析、各社の社内システムをAsprovaとつなげたりすることができます。
短期と長期の計画を同時に
ー Asprova導入で困ったことや難しい課題はありましたか
導入先のお客さまから、こんな注文をいただいたことがあります。「2種類のスケジュールを作ってほしい。1つは月単位の計画で4カ月分ほど、もう1つは日単位の詳しい計画を1カ月分」というのです。ラフな計画と緻密な計画を同時に作るのは、入力しなくてはならない情報の量も質も異なっているので、難しいのです。Asprovaはどちらかというと精密な計画に向いています。結局、Asprovaを2つ使い、お手玉のようにデータをやりとりしながら、両方の計画を作るということに成功しました。
Asprovaのオプション機能である「Solver」の導入にも早い時期から取り組みました。充電器の工場で、炉の中に充塡する割り付けがなかなかできなくて、運用で何とかしていたのですが、Solverによって、うまく解決することができました。ルールを作るのが難しい課題については、自動探索して答を出すSolverでやってみようという流れになりました。
生産の工程では、スケジューラのロジックに落とし込みにくい部分がどうしてもあります。そこを無理やりやることもできるけれども、後で苦労します。お客さまの方で行う設定がややこしいものになってしまいがちです。またデータの準備が大変だったり、操作が複雑だったりして、運用できなくなってしまうおそれがあります。ですから、事前にお客さまとどこまでやりましょうか、と擦り合わせておきます。10のうち10をめざすと運用がきつくなる。7とか8とか着地点を決めてやっていくのです。
ただしSolverの導入で突破できるケースが出てきました。Solverには2つの側面があります。1つは、できなかったことができるようになること。もう1つは、設定が楽になり、運用がしやすくなることです。
「知ったふり」はしない
ー これからやってみたいことはありますか
TALONは、東南アジア諸国で展開を進めています。米国にも特許をとっているので、そこでもやっていきたいと思います。Asprovaビジネスに関しては人材育成が課題です。お客さまの導入支援を行う場合、スケジューラの操作ができても、お客さまから話を聞いて問題を解決に導くというのはなかなか難しいことだと感じています。
私の基本方針としては、お客さまには、恥ずかしがらないで、知らないことは知らないと正直に言うようにしています。ただそのためには最低限の知識は身に付けておかなくてはなりません。知ったふりをすると、信頼関係は一発で壊れてしまいます。
AsprovaとSolverオプション、そして自社製品のTALONとTALON for Asprova、これらをうまく棲み分けられるようにして、事業を進めたいと考えています。世の中にとって有用なイノベーションを広める、というのが一貫した思いです。
(了)
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コラム編集部
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