誠実な取り組みでノウハウを蓄積~HABU山田さんに聞く

2023.04.14X2:販売パートナーインタビュー

 アスプローバ社のビジネスパートナーであるHABU社で、実務に精通するエンジニア山田信幸さんに、お話を聞きました。浜松市を本拠に、東海地方に幅広く事業を展開しています。Asprovaに全力で取り組む誠実な仕事ぶりがうかがえました。

小さくても世界的企業と協業

ー アスプローバとのかかわりを教えてください

 HABUが生産スケジューラAsprovaと縁を持ったのは、先代社長の時からになります。私は、それよりかなり後、2007年に入社し、16年にAPT認定(Asprovaを取り扱う資格)を取得しました。前職はITに関係のない仕事だったのですが、だいぶ回り道をして覚えていきました。営業支援、新規導入、保守サポートの各断面で、コアメンバー、技術的サポート、プロジェクトマネジャーなど、役割や関与の濃淡はさまざまですが、この7年間は弊社のAsprova案件にだいたいかかわってきています。

 Asprovaは会社の生命線といえます。これ中心でやってきているので、会社全体として経験が豊富になりました。多様な導入のノウハウを持っているから、うちのような小さなところが、世界的な大企業と取引することができるのだと思います。

 Asprovaの技術を蓄積する取り組みとして、技術者は入社したら必ずセミナーを受講してAPT認定を取るようにしています。それにとどまらず、早い段階で小さなことから実践に関わってもらい、触れて悩んで覚えていくようにしています。

人の意思をどこまで入れるか

ー 導入にあたって心がけていることはありますか

 うちは、社長が表に立って営業するスタイルです。私は難題を収束するのが役目だと心得ています。お客さまの期待と提供できる機能にギャップがある場合も、うまく着地させていくのが仕事です。

 機能を駆使して段階的に計画を組み立てていくことで、いい線の回答を出せるところがAsprovaのすばらしいところだと思っています。複雑なデータ構造やロジックを理解しておくのが大事です。これは非常にハードルが高いことですが、技術者の腕の見せ所でもあります。多くの場合、最初は難題に頭を抱えますが、少しずつ切り崩していって、出口が見えてきたときには達成感も大きいです。

 半面、いろいろなことができるからといって凝りすぎてしまうと、初めの想定と違うケースが出てきた場合などで、対応が難しくなったりします。また生産計画ができても、工場全体からみたときに都合が悪いこともあり、実際に運用に使えないこともあります。「人だったらできるのに」ということもあります。

 最終的には「人の意思入れ」をどこまで許容できるかで、Asprovaを運用できる・できないが決まるように思います。これが、Asprova導入をやっていて最も難しいところです。

 私たちは、お客さまのことを理解しなくてはなりませんが、お客さまが問題点を整理してくれるわけではありません。それを聞き出して、ヒントを得て、考えて、こうするといいのでは、というアイデアが浮かんでくるのです。

 現場を知っておくことは必須です。まず工場見学し、現場の設備や人の配置、制約条件を頭に入れます。現場をイメージできるようになれば、計画を組むポイントが押さえられるようになります。

ー 反復改善で優れた解を見つけていくSolverオプションについてはどう考えていますか

 私は、まだSolver導入に直接参加したことがなく正確には理解しておりませんが、全体として減点が少ないいい塩梅(あんばい)の計画に着地するSolverのアプローチにはとても期待しています。

 SolverがスタンダードになることはAsprova技術者としては少し寂しい気持ちにもなりますが、お客さまがよりよい結果を得られることが一番重要なことですので、計画の核をSolverが立てて、その前後を標準機能で、など、これからは組み合わせでよりよいものを提供していくのかなと思っています。Solverの導入に参加する機会が巡ってくることを楽しみにしています。


(了)


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技術革新や予測不能な外的要因に迅速に対応できるよう製造業務においては、より一層生産プロセス全体の改善と生産効率向上が求められています。 データやデジタル技術を活用し、生産リードタイム短縮や在庫・コスト削減などを実現する製造現場におけるDX推進の一つとして、生産スケジューラの導入がカギとなります。 次のページでは、生産スケジューラ導入によって具体的にどのような業務改善が実現したのか導入企業の事例もご紹介しています。ぜひご参考にしてください。 img_banner_aps
タグ : 生産計画