福岡を拠点に全国へ~NSW 福田健さんに聞く

2024.02.02X2:販売パートナーインタビュー

 システム開発とソフトウェア開発の独立大手、NSW株式会社のエンタープライズソリューション事業本部で、営業部隊のマネージャ職を務める福田健(ふくだ・たけし)さんに、生産スケジューラAsprova導入のことを聞きました。福岡市を拠点に、九州でしっかりとした地歩を築いており、今後の全国展開も視野に入れているそうです。

工場自動化の流れに乗る

ー Asprovaとのかかわりを教えてください

 弊社は東京・渋谷に本社を置いていますが、Asprovaは私が勤務している福岡事業所が中心です。製造業のお客さまをターゲットに、Asprovaを軸として基幹業務システムを含めさまざまな製造ソリューションの提案活動に注力しています。

 なぜ九州かというと、私が入社する前、1994年に佐賀県のよく知られた半導体関連の工場に、弊社がAsprova(当時はAuto Schedulerという名でした)を導入したのです。それが縁となり、アスプローバ社とのお付き合いが始まりました。本格的にAsprovaの販売活動を始めることになったのは2010年ごろからで、当時から営業担当としてかかわっています。

 当時の九州における営業スタイルでは、自社オリジナル商材ではないものを担ぐ文化がなかったのですが、Asprovaと出逢えたことで他社様の商材についてもSEと組んで当社のノウハウとしての強みを構築していけたことは、私自身貴重な経験にもなりました。今後はAsprovaをNSWの製造ソリューション戦略の中核として位置づけ、全国的な拡大戦略を打っていきます。新型コロナの流行を機に、人手を減らし、工場を自動化する流れに弾みがついています。今年度は活動範囲を西日本に広げ、営業マンの育成を含め、拡販に向けた基盤の構築を進めていきます。また関東でも商談が活性化しており、将来は全国的に均一したサービス提供ができるような体制をめざします。

 Asprovaは非常に多機能です。ベンダーも数多くいます。全国展開にあたって、Asprovaをさらに深く知りたいし、そうしないとお客さまの信頼も得られないと、身を引き締めています。

ー 貴社が得意とするのはどんなところですか

 弊社にはグループ全体で約2,400人の社員がいますが、その約8割がシステムエンジニアです。業務をしっかり理解した技術者がたくさんおり、エンジニアリングチェーン(設計業務から生産品目の保守までの製品情報管理)、サプライチェーン(販売~納品までのモノの管理)の両軸でソリューション提案できるのが強みです。

 Asprova関連としては、生産計画業務に付随する周辺ソリューションを多く持ち合わせておりまた基幹システムとAsprovaとのデータ連携に伴うインターフェース開発に力を入れています。Asprovaは単体でも使えるのですが、多くは、基幹システムと連携して、注文情報や部品・部材の情報をやりとりしています。その連携において、標準機能で足りない部分を、私たちのプログラム開発やソリューション提案で補っています。

 提案の一例として、計画通りに生産が進んでいるか、実績収集系システム(POP)の提供によるリアルタイムの実績管理ができます。

 新しい試みとして、ローコード開発ツール「TALON」を活用した予実(予算と実績)管理や、進捗の「見える化」なども導入しました。これは比較的操作が簡単なので、お客さまの手で、手早くお好みのグラフや図表を作ることができます。

熱意が成功を導く

ー 印象に残った体験談をお願いします

 天然調味料や加工食品を製造するお客さまを担当した際のことです。食品製造は需要変動が大きく、また生産品目が約2,500を超え、生産計画の立案は、ベテラン社員に頼らざるを得ない状況となっていました。

 そのため脱属人化・省力化による生産性向上をめざし生産スケジューラの導入を検討することになりました。担当者の熱意とモチベーションが非常に高く、真の意味でお客さまと二人三脚でAsprova導入を進めることができました。

 導入はスムーズに進み、現在は計画データの更なる活用や「見える化」の推進など着実にその活用領域を広げております。Asprova導入の成果がお客さまの社内で非常に大きな評価となりご担当の方と喜びを分かち合えたのは、営業をやっていてホントに良かったと感じた瞬間でした。

 一方で、苦労することもあります。Asprovaの製品自体の知名度は高いのですが、自社に適応できるだろうか、不安に思われていることもしばしばです。メリットがあることを共感してもらうことに苦心します。またボタン1つ押せば魔法のようにスケジューリングができると誤解している人もいます。活用するためには準備が必要です。宝の持ち腐れにならないようにしなくてはなりません。

ー 休日の過ごし方などはいかがですか

 家族サービスを心がけています。最近、料理を始めました。今までまったくやったことがなかったのですが、YouTubeで初心者でもできる動画が上がっていて、そうめんやパスタからチャレンジしています。ちょっと手を加えるだけでいろいろなバリエーションができるのが面白いところです。家族にも喜ばれていると、信じています(笑)


(了)


本記事の販売パートナーに相談してみる(NSW株式会社)

技術革新や予測不能な外的要因に迅速に対応できるよう製造業務においては、より一層生産プロセス全体の改善と生産効率向上が求められています。 データやデジタル技術を活用し、生産リードタイム短縮や在庫・コスト削減などを実現する製造現場におけるDX推進の一つとして、生産スケジューラの導入がカギとなります。 次のページでは、生産スケジューラ導入によって具体的にどのような業務改善が実現したのか導入企業の事例もご紹介しています。ぜひご参考にしてください。 img_banner_aps