高度な要望にこたえる技~トーテック山本学さんに聞く

2024.07.01X2:販売パートナーインタビュー

 トーテックアメニティの山本学(やまもと・まなぶ)さんに、Asprova導入についての話を聞きました。名古屋を拠点に、北関東から九州までの顧客に対応。プログラミングの技術を生かして、お客さまの期待にこたえようと、高難度のスケジューリングに挑みました。

標準機能+プラグインで

ー トーテックの特徴を教えてください

 弊社は、組立系、プロセス系の隔てなく、どの業界においても豊富なスケジューラ導入実績があります。 また、名古屋と大阪にシステムエンジニアが多数おり、全国のお客さまを対象としております。私は新卒で入社して6年になります。最初の1年はプログラマーの仕事をして、その後でAsprova導入に携わるようになりました。

ー 印象に残っているお仕事はありますか

 これまで鉄鋼や半導体などの製造業で、Asprova導入を担当してきました。私にとって3件目になるお客さまは、工具の分野で世界的なメーカーです。もともとAsprovaを使用しており、他工場に横展開をしたいとお声がけいただいたことがきっかけでした。すでに運用していることもあり、Asprovaに対する理解度が高く、できること・できないことをしっかりと理解しているお客さまでした。その分、要求レベルも高いのです。

 とくに、主要な切削工程での、段取りロジックの改善と段取り効率の向上に関する要望は、難しい課題でした。当初「オプション機能のSolverを使ったらどうだろう」とお客さまの方から提案がありました。しかしこの工程は、複数回にわたって同じ資源(機械)を利用するため、Solverでは対応できません。そこで、プラグインを用いたロジック開発と標準機能の組み合わせで解決しようと決めました。

 どこまでSolverのような計画になれるのかということを意識しながら開発に取り組みました。本稼働にたどり着くまで大変でしたが、100点とはいえないものの、お客さまからは「満足のいくものができた」とお声がけいただいています。

顧客に見える形にする

ー プログラマーの経験が生きたようですね

 学生時代からプログラミングに取り組んできており、それが役に立ったと思います。Asprovaは、お客さまの要望に沿って、プログラムを作りながら効果を見せていくことができます。やりたいことをうかがって、実際に作ってみる、ということの繰り返しです。わかりやすく、見える形にするというのは、トーテックという会社の方針でもあると理解しています。

 今は、Solverの導入を別のお客さまで始めたところです。来年初頭の稼働を目標に、着実に進めていきたいと考えています。

 導入にあたっては、どのお客さまからも「ボタン1つで完璧な計画を」と要望されます。「納期遅れをなくす。段取り時間短縮で製造効率向上。特急オーダへの容易な対応」……。これらはトレードオフの関係の上に成り立っているため、すべての要件を満たすことは困難です。どこまで可能で、どこが難しいのか、よく見極めて、お客さまとじっくり向き合うことを心がけています。

ー 休日の過ごし方などは

 写真撮影、それからサッカー、登山などです。サッカーはフットサルで、名古屋市内に社会人の同好会がいくつもあって、試合をしています。登山は近場、三重県在住なので、御在所岳などに登ります。


(了)


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技術革新や予測不能な外的要因に迅速に対応できるよう製造業務においては、より一層生産プロセス全体の改善と生産効率向上が求められています。 データやデジタル技術を活用し、生産リードタイム短縮や在庫・コスト削減などを実現する製造現場におけるDX推進の一つとして、生産スケジューラの導入がカギとなります。 次のページでは、生産スケジューラ導入によって具体的にどのような業務改善が実現したのか導入企業の事例もご紹介しています。ぜひご参考にしてください。 img_banner_aps