複雑な工程も標準機能でOK~トーテック 滝野慎介さんに聞く

2024.08.30X2:販売パートナーインタビュー

 名古屋市に本拠を置くトーテックアメニティの滝野慎介(たきの・しんすけ)さんに、生産スケジューラAsprova導入についての話を聞きました。滝野さんは2008年入社、Asprovaに携わって13年のベテラン技術者です。いつもニコニコ、ソフトなイメージでお客さまと対話しています。

工程間に余裕持たせ、飛び込みに対応

ー これまで手がけた業種と、印象に残っているお仕事を教えてください

  製造業全般にわたっており、電子部品、燃料電池、火薬など、業種はさまざまです。

 その中で、プリント基板大手のお客さまの場合は、条件も工程も複雑で、やりがいの大きい仕事でした。工程ごとに、1日に製造できる上限が決まっています。また優先度が高いオーダーが飛び込んでくることがよくあります。そして、在庫を持ちたくないので、納期を守りながらも、なるべく納期直前に完成するようにしたい、という要望もありました。

 工程は全部30以上あるのですが、工程と工程の間に余裕を持った計画を立て、特急オーダーに対応できるようにしました。また1日の製造可能枠を資源量に設定し、負荷状況を把握し、上限を超えた分を翌日に回すなどの調整ができるようにしました。いずれもAsprovaの標準機能で対応することができ、よかったと思います。

ー Asprova習熟には、どのくらい時間がかかりましたか

 初めは手探りでやっていました。5年、10年と経験を重ねるうちに、自信が持てるようになりました。似たような問題に対して、解決策を「流用」できるようにもなります。各社とも困っていることはよく似ているので、過去の事例を参考に「こうすればうまくいくのでは?」と提案することができます。

 トーテックアメニティでは、社内でAsprovaの事例共有を進めています。案件終了ごとに報告会があり、うまくいったこと、困ったことを発表します。みんなの経験が積み重なり、社内のレベルが高まってきていると実感します。

プラグインは重要で必須の場合のみ

ー 客先で心がけていることはありますか

 お客さまが使っている言葉で話す、ということでしょうか。その他、デモをお見せするときはお客さまのマスタデータをなるべく使うこと、アウトプット形式も、お客さまの様式に合わせるなど、お客さまの立場に立つことが大事だと考えています。

 Asprovaの場合、できるだけ標準機能で要望を実現できるように努めます。それが難しい場合、手順を増やす、運用でカバーするなどの方法を考えます。プラグインを使うという手もあるのですが、メンテナンス性に劣ったり、費用が高額になったりしますので、重要で必須の場合に限って検討します。

ー 休日の過ごし方などは

 3歳の子どもがいて、休みの日は、一緒に名古屋駅へ電車を見に行きます。子どもは「しなの」「しらさぎ」「ひだ」などJR在来線の特急がお気に入りのようです。3か月に一度くらい、「あおなみ線」に乗って、JR東海リニア・鉄道館に行くのも楽しみです。歴代の新幹線車両の他、興味深い車両がたくさん展示されています。みなさんも名古屋にお越しの節は、ご訪問ください。


(了)


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技術革新や予測不能な外的要因に迅速に対応できるよう製造業務においては、より一層生産プロセス全体の改善と生産効率向上が求められています。 データやデジタル技術を活用し、生産リードタイム短縮や在庫・コスト削減などを実現する製造現場におけるDX推進の一つとして、生産スケジューラの導入がカギとなります。 次のページでは、生産スケジューラ導入によって具体的にどのような業務改善が実現したのか導入企業の事例もご紹介しています。ぜひご参考にしてください。 img_banner_aps