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設計変更

Engineering Change 設変

一般に設計変更は、略して設変("せっぺん"もしくは"せつへん")と呼ばれたり、Engineering Changeを略して"EC"などと呼ばれている。
設計変更の理由には、次のようなことが考えられる。
製品改良:VE活動などにより、原価を低減するために機能の見直しや材料の変更などが行われる。
技術改善:製造手順の改善や設備の改良などで、従来設定されていた品目が不要になることもある。
安全性への対処:製品に何らかの欠陥が発生し、安全性への対処として変更される。これは通常、すぐに変更が行われる。
部品表の誤り修正:登録された部品表には、設計の誤りや、入力ミスもあり、ただちに修正する必要がある。 変更内容には、材質とか原価のように、品目そのものの内容を変更する場合と原単位のような製品構成の変更とに大きく分けられる。変更は、設計部門を中心として、生産技術や購買部門などの要求により発生し、その影響把握と変更時期を決めるために、設計変更会議が開かれる。設計や生産技術部門は、部品の変更がどのような製品に影響するかを調べ、その範囲を明確にしておく、また、購買や製造部門は、注残や在庫の状況を把握し、最少の費用で変更できるよう、その時期を決定する。変更の時期は、一般に次の4つの方法により実施されている。
即時変更:欠陥部品の変更など安全性にかかわる時には、即時に変更が行われる。
在庫消化後:現在もっている在庫を使い切った後に変更実施を行う方法。
日付指定:変更時期を日付により指定する方法。これは通常、"いつから(開始)"、"いつまで(終了)"というように品目の有効期間を示す場合が多い。
一連番号指定:"何番から(開始)"、"何番まで(終了)"というように、製品の一連番号を指定することで、有効となる製品の号機範囲を示す方法。
設計変更の実施に際し、各部門の確認と連携を保つために、図のような設計変更通知表が配布される。

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出典:JIT経営研究所 平野裕之著

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