泰豐輪胎株式会社(台湾) 様
泰豐輪胎株式会社(台湾) 様
製造販売率45%から85%,直接利益5千万台湾ドル/年増加
原料在庫20日から15日に短縮,在庫金額6千万台湾ドル/年削減
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泰豐輪胎株式会社(FEDERAL)は台湾ローカル企業 として、1954年設立された。 1960年に日本のブリジストン株式会社(Bridgestone )、及び1980年に住友ゴム工業と技術提携し、自社ブランドFEDERALを発表。新たに開発された製品UHP及びSUVとともに、製品品質は日々向上しており、泰豐輪胎自体は、ハイスピードで成長している。 泰豐輪胎株式会社は2009年の6月に、成形工程と加硫工程に、Asprovaを導入した。 今回、導入の背景、選択の理由、導入効果及び今後の展開に対して、泰豐輪胎株式会社のコンサルティング部 マネージャー張家源氏とAsprovaの使用者王惠玲氏にインタビューした。 |
泰豐輪胎株式会社 ■住所: 桃園縣(320)中壢市中華路二段369號 ■設立: 1954年11月23日 ■資本金: 台湾ドル 33.55 億 ■従業員: 約800人,グループ約1800人 ■事業内容: 高品質タイヤの開発、UHP、SUV、LTRとPCRなどシリーズタイヤ―の製造 |
■2002年から生産スケジューラを検討し始め、最終的にAsprovaを選択 |
同社では、Asprovaを導入するまでは、Excelを使って生産計画を立てていた。部分最適で、受注状況を生産計画に反映できないばかりでなく、当時は在庫も見えない状態で、製販の連携がうまくいかないという理由から、製品在庫が必要以上に増加し、保管のためのコストが、経営を圧迫していた。 | |
「実際には、2002年の初めから、我々は生産スケジューラの必要性を感じていた。しかし、その導入は大きなプロジェクトであるばかりでなく、複数部署の調整と協力が必要で、従来の操作手順や業務フローの変革を伴うものでもあるので、事前に、十分検討しなければならないと結論した。」(張家源氏) Asprovaを選択した理由について、 張家源氏は、「現地や欧米のスケジューラも比較検討したが、日本のソフトウェアが台湾の管理文化に最も近く、その中でも、Asprovaは最も適応度が高く、拡張性もあると思いました。」 と回想している。 |
■自動スケジューリングシステムと人手による調整機能の組み合わせ |
実際に、 Asprovaの導入を担当された王惠玲コンサルタントにも、お話を伺いました。 「前後工程にあたる成形と加硫工程の両工程は、矛盾する成約条件をかかえており、その整合性をとるために、大変苦労しました」 そうして実現された現在のAsprovaの利用方法は、基本的な山崩しと手修正でしかない。今後の課題としては、前後工程の構内物流距離を最小化するディスパッチングや金型などの治工具の制約などを加味したスケジューリングなど。より高度な機能の実現をめざしている。 |
■生産販売達成率が倍増、納期達成率95%に達成、原材料在庫は20から15日に減少 |
泰豐輪胎は毎日80品種の製品を受注生産しており、同業他社と比べて、その種類は2倍以上。Asprova導入後、高速スケジューリングができるようになって、生産販売率は45%から85%に上昇、直接利益は5千万台湾ドル/年増加;納期達成率は70%から95%に達成;原材料在庫は20日から15日に減少、在庫金額6千万台湾ドル/年削減した。 |
■中国内陸へ展開、工場間のスケジューリングも視野に入る |
泰豐輪胎は現在、グローバルのタイヤ業でランキングNo.44,「継続創新」との企業理念の下で、100社以上のグローバル販売拠点とサポート体制を整備し、ここ5年以内に、トップ20に入ることが目標である。 今回の導入の成功を背景に、台湾本社はAsprovaの運用を拡大しようと考えている。中国内陸工場だけではなくその他海外子会社の見える化も実現。 Asprova SCM(工場間の生産計画を同期化するシステム)を利用し、世界工場の全体最適が視野に入った。 |
■ユーザーの声 |
Asprovaの導入により、従来3日から一週間かかっていたスケジューリング時間を30分-1時間に短縮した。 その結果、生産在庫に対する販売の比率が40%UPした。 今後,中国の南昌工場にも、Asprovaを導入する予定、将来的には、グローバルSCMにも取り組む予定。Asprova SCMの調査も始めた。 | |
コンサルティング部 マネージャ 張家源氏 |
コンサルティング部 担当 王惠玲氏 |