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日立光電有限公司 様

日立光電有限公司 様

10万作業が90秒で計画可能になり
特急オーダに対する即時納期回答が可能になった



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日立光電有限公司は日立ディスプレイズのグループ企業です。顧客の多様化に伴い、多品種化・オーダ変更が進む中、人手による生産計画では、計画立案・変更・実績反映に非常に時間がかかり、実際のライン進捗と計画が同期化できていなかった。

人手による生産計画の作成・製造現場にまかせた差し立て作業では、計画者のノウハウが共有化されず、その方がいないと計画がつくれない状態、また、現場でも熟練者であるかそうでないかで、生産効率が大きく変わるといった状態であった。
製造品種が増加するにつれ、製造現場では、段取り時間が増え、前工程の情報がわからないために、事前の準備もすすめにくく、生産効率が低下し、結果、工程内仕掛が増加した。

日立光電有限公司    日立光電有限公司 Hitachi Electronic Devices Co.,Ltd
 ■所在地: 江蘇省呉江経済開発区運東分区江興東路1289
 ■会社設立: 2002年10月30日
 ■会社形態: 外資合弁会社
 ■資本金: 15M US$
 ■株主: 日立グループ 51%、AUDIX 49%(台湾企業)
 ■従業員数: 1700名  
   ■主要製品: 冷陰極管、細径の小型蛍光管で近年液晶バックライト用の光源として急速に発展した

■導入目的

●頻発する顧客オーダ変更に対応
●工程内仕掛の削減
●製造ラインの見える化を実現
●生産計画の属人性の排除


上記のような問題点をかかえる中で、日立ディスプレイズが使用して効果をあげている生産スケジューラAsprovaの紹介があり、導入が決定しました。
Asprovaと製造実績管理システムとの接続を行いました。結果として前工程:2時間+後工程:24時間=生産計画策定時間 26時間が、現在は、4時間に短縮されています。Asprovaはガントチャートで作業の進捗を確認する事が可能で自動的に負荷を示す負荷グラフも作成されます。
多様なオーダに適する設備とその作業時間や段取り時間を計算し、無理、ムダのない計画を自動的に作成します。作業の前後関係は接続線等で分かり易く表示可能で工程内の仕掛かりはすべて在庫グラフで可視化する事が可能です。 日立光電有限公司
■今後の課題

 

1.すべての工程には適用されていない
初期導入においては、ボトルネック工程の解消を対象に、Asprovaを導入した。次の段階では、適用工程を拡大し、全工程でのスケジュールの同期をとる必要がある。

2.製造実績の反映によるリスケジューリング
生産スケジューラと同時に導入した製造実績収集システムがうまく稼働していない。システムと運用の両方に問題がある。両者を解決しつつ、製造進捗を反映したリスケジューリングを実現する必要がある。

3.運用のマニュアル化
当初計画のシステムの属人性を排除については、生産計画業務をコンピュータ化しただけでは、実現できない。システムのメンテナンス方法および運用のルールをマニュアル化し、更新していく必要がある。
 
■アスプローバ社からの助言

当社製品は、日本で多くのお客様にご利用いただいている。日系製造業の中国進出に伴い、当社システムも海を渡ることが多くなっている。同様製品の工場であっても、日本と中国の工場の事情は異なる。導入にあたっては、日本側の十分な準備と支援、中国側の体制作りがかかせない。

また、現地でサポートを担当してくれるシステム開発会社の存在もかかせない。また、中国では、情報システム担当者の転職も日本よりは、多く見られる。したがって、コンピュータシステムを導入しても、継続的に運用をつづけるためには、ユーザ自身でのマニュアルづくりが必須である。
■お客様の声

 

生産スケジューラの導入は、未経験であっため、日本本社からの支援と現地のパートナーのガイドをお願いした。システムのカットオーバは、ユーザにとっては、生産スケジューラの利用の開始にすぎない。当初思い描いていたあるべき姿に対して、道半ばといった感じ。今後もシステムの改善と維持がかかせない。そのためには、導入パートナーの助力はもちろん、メーカの支援もお願いしたい。
■導入いただきましたお客様

日立光電有限公司  日立光電有限公司