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株式会社T&K TOKA 様

株式会社T&K TOKA 様

株式会社T&K TOKA


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創業から70年、一貫してインキを専業として事業を展開する株式会社T&K TOKA(以下、T&K TOKA)ではERPと連携した生産スケジュールの管理にAsprovaを活用しています。Asprova導入の経緯と効果について、株式会社T&K TOKA 物流管理部 資材課 課長 竹山 哲朗氏、同部 管理課 課長代理 矢島 弘幸氏に詳しく伺いました。

株式会社T&K TOKA
■住所: 埼玉県入間郡三芳町竹間沢283番地1
■代表者: 代表取締役社長 増田 至克
■設立: 1949年12月23日
■資本金: 20億80百万円(2017年8月10日現在)
■従業員数: 857名(2019年4月1日現在)
■事業内容: 各種印刷用インキおよび印刷用・塗料用・接着剤用合成樹脂の製造・販売、印刷関連諸資機材の販売、輸出入貿易

1947年の創業より一貫してインキの製造・販売を手がけるT&K TOKA。オフセットインキ、樹脂凸版インキ、グラビアインキなど各種印刷用インキ、金属印刷用インキ、特殊機能インキなどに加え、近年は、紫外線に反応して瞬時に固まり熱にも強い「UVインキ」や、労働環境や設備への弊害が少ない「パウダーレス型インキ」といった高付加価値な製品の製造・販売を手がけ、積極的にアジアや欧米にも進出している。社名の「T&K」は「Technology & Kindness(技術と真心)」の頭文字を取ったもので、創業時より使いやすくていいものを提供するという意味を込めたものだという(東京証券取引所1部上場)。

■印刷インキの生産スケジュールの管理にAsprovaを利用

-- Asprovaの利用状況について教えてください。

約17年前にERPの導入に合わせてAsprovaの利用を開始しました。主に印刷用インキの配合、練肉、調質、充填という製造工程の生産スケジュールを管理しています。
現在、国内の主力工場である埼玉工場と2017年より稼働を開始した滋賀工場において利用していますが、生産スケジュールは埼玉工場にて一元的に管理しています。
具体的には、1週間分の生産計画データをERPからAsprovaに読み込み、各工程の生産計画と原料やインキ缶などの材料の引き当てなどを計算しています。
-- 1つの製品にはどのくらいの期間がかかるのでしょうか。また、全体の生産量と品目数について教えてください。

1つの製品あたり、生産期間は約4日間となります。
年間の生産量は約24,000トン。約6割が「オフセットインキ」となりその中の約半分が紫外線に反応して瞬時に固まる「UVインキ」となります。品目数はレギュラー品が約10万点に加え、特注品が5万点となります。
■圧倒的に計算スピードが速いAsprovaを採用

-- Asprovaを導入した経緯を教えてください。

ERPおよびAsprovaを導入する以前は、現在と比べると生産量も少なかったこともあり、担当者が手作業に近い状態で週単位の生産計画を立てていました。そのため、計算に時間がかかり、精度が悪く、生産量が急増していたため、原料やインキ缶の在庫が足りなくなったり、生産が追いつかないという事象も発生していました。
加えて、営業担当者から入る納期に関する問い合わせについても、当時の生産計画のレベルでは的確に返答することはできていませんでした。そのため、当時は生産計画を見せてほしいという営業担当者も少なからずいたほどです。
ERP導入にあたり、生産管理システム全体の見直しを実施したわけですが、少ロット多品種の生産体制のレベルを向上させるためには、ERP本体の機能だけでは製造工程を時系列でスケジュール管理するなど、その他前述の要望も含めて改善することが難しいと考え、Asprovaを導入することにしました。
-- Asprova以外にも導入を検討した製品はありましたか。

いくつかの候補がある中で、圧倒的に計算スピードが速かったのがAsprovaでした。当社の場合は、品目数が多く、飛び込みのオーダーが入り生産計画を立て直すことも少なくないので、計算スピードが速いというのは大きな魅力でした。
■生産拠点が増えても担当者を増員せず、スケジュールの一元管理が可能

-- Asprovaの導入効果を教えてください。

①ERPからデータを受け取り、
②工程別にスケジュール展開を行い、
②原材料の所要量を計算し、
③作業の山積み、山崩しによる平準化を行い、
④飛び込みのスケジュール対応が即座になり、
⑤納期を事前把握できるようになったこと
が、導入効果です。
その他、システム利用により、属人化が大分排除されました。
また、突発的に対応しなければならない事象が発生しても、迅速な生産スケジュールの変更が可能になったので、とても助かっています。
加えて、 今回、滋賀工場を稼働させるにあたり、生産拠点が増えてもスケジュールを一元的に管理でき、担当者も増員せずに済んだのは、Asprovaを使っていて良かったと感じる場面の1つではありました。
ただし、Asprovaのすべての機能を使いこなしているとは言えない状況なので、もっと導入効果を高めることはできるのかもしれません。
-- 今後の展開予定などがあれば教えてください。

滋賀工場は設備が新しいので各設備の稼働情報を取り込む環境も整っており、Asprovaに稼働データを取り込み、実績管理にも応用していきたいと考えています。
また、生産スケジュールという視点から見れば、理想は1年間ぐらいのスパンで生産計画を立て、月単位で割り振り、突発的な対応もこなしていくというのが理想的だと考えています。単に納期を守るとか、納期回答を迅速にするためだけでなく、生産コストの削減、生産性の向上や最適化、設備運用・投資の最適化といった工場が生み出すべき本来の価値を追求していくために、生産スケジューラを活用していければと考えています。
■Asprovaへの要望と期待

-- Asprovaへの要望や期待があれば教えてください。

これまでは、Asprovaを操作する上でわからないことがあれば、サポートに問い合わせを入れるということが多かったのですが、当社の業務に対する提案も含めたサポートも受けられると聞いています。今後は積極的に活用して、さらに導入効果を高めていきたいと考えています。


※ 取材日 2019年7月

■お客様の声

株式会社T&K TOKA
「ERPの機能だけでは難しいスケジュール管理を
実現するためにAsprovaを導入しました」(竹山氏)
株式会社T&K TOKA
「突発的な事象が発生しても迅速な生産
スケジュールの変更が可能です」(矢島氏)