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原価差異

Cost Variances

製品を生産するために実際に要した実際原価と、目標として設定した標準原価との差異を分析することで、管理に有効な原価情報が得られる。原価差異は、目的に応じて、次の3つに分けることができる。

 直接材料費差異

価格差異=実際消費量×(標準価格-実際価格)
数量差異=標準価格×(標準消費量-実際消費量)

直接労務費差異

賃率差異=実際作業時間×(標準賃率-実際賃率)
時間差異=標準賃率×(標準作業時間-実際作業時間)

製造間接費差異

操業度差異=(標準作業時間×標準間接費率)-標準作業時間に対する許容予算額
予算差異=標準作業時間に対する許容予算額-実際間接費

直接材料費差異の原因として、市場価格の変動や価格折衝の失敗それに材料どりの悪さなどが考えられる。また直接労務費差異は期中でベースアップが起こったり標準賃率を無視した要員配置などにより発生する。これは、直接経費差異についても同じことがいえる。このように、原価差異を分析して、その主要となる原因を見つけ出し、以降の管理活動に役立てる。


関連用語: 実際原価標準原価

出典:JIT経営研究所 平野裕之著

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