それぞれのアプローチのメリットを比較しましょう。ERP/生産管理システムを先にリニューアルするメリットは、AsprovaとERP/生産管理システムの間のインタフェースを2度も開発する手間を省くことです。Asprovaを先に導入メリットは、Asprovaの導入によって必要なくなるようなERP/生産管理機能を最初から導入しないで済むことです。一般的には、インタフェースを開発する手間よりは、システムを導入する手間やそれに関連した運用方法の変更の手間のほうがはるかに大きいです。そのため、多くの場合は、Asprovaを先に導入してから、Asprovaを中心にERP/生産管理システムの合理的なリニューアルを考えたほうが効率が良いです。場合によっては、元々ERPシステムをリニューアルしようと思ったきっかけがAsprovaの導入によって解決されてしまって、ERPシステムのリニューアルが必要となくなるケースもあります。Asprovaの導入によって、ERP/生産管理システムからAsprovaに移される機能としては特に以下のような機能があります:
 1 製造BOM(部品表/工順など)の入力
 2 原料/部品の所要量計算やかんばん枚数の計算
 3 工具の所要量計算
 4 人員計画/残業計画
 5 製造オーダの自動生成/入力
 6 購買オーダの自動生成/入力
 7 受注と製造オーダや在庫の間の紐付け
 8 詳細(有限能力)スケジューリング
 9 中期/長期の負荷計算
 10 作業指示発行
11 年度経営計画のシミュレーションとKPI算出