Asprova SCM が扱うサプライチェーンの例を下図に示します。
サプライチェーン上には、川下から営業所(顧客)、DC、工場、サプライヤなどの拠点(資源)が存在し、配送資源(トラック、船、飛行機など)が拠点間をリンクします。工場とDCは多階層になります。工場、DCには在庫を保管する倉庫(▼印)があります。原料Cを工場F3, F4に投入し半製品Bを生産し、半製品Bを工場F1,F2に投入し製品A1, A2を生産します。製品A1, A2を2階層のDCを経由して顧客に配送します。生産条件やサプライヤ、工場、DC、顧客の間の配送条件はAsprova SCM にマスタ登録します。
SCPへの入力情報
上図のサプライチェーンに川下から需要(オーダ)を入力します。オーダには予測オーダ(18ヶ月程度)、内示オーダ、確定オーダなどがあり、段階的に確度が高くなります。これらのデータはAsprova SCM でマニュアル入力するか、または、ERPなどの外部システムからインポートします。
SCPの処理と制約条件
SCP は需要を入力し、サプライチェーンの川下から各拠点を通して川上に向かって、所要量展開をしながら需要連鎖をつくり、時間軸に対してラフスケジューリングを行います。その結果、在庫補充のための購買オーダ(PO)や製造オーダ(MO)を自動生成し、生産の開始・終了、配送の開始・終了を算出します。これが供給連鎖になります。SCPは、供給能力、生産能力、配送能力など各種制約条件を考慮します。
SCPの出力情報
SCP は、調達計画、配送計画、生産計画を出力します。
APSは各工場の生産スケジュールを作成
SCP の出力である生産計画をもとに各工場ではAPSが詳細スケジューリングを行い、工場の中の各工程に作業指示を出力します。