Ver.15.3機能紹介

   1.シェル実行コマンドでのタイムアウト時間の指定

これまでのシェル実行コマンドでは、シェルコマンドラインで指定した実行処理の終了を待たずに、次のAsprovaコマンドを実行してしまっていました。本バージョンから、実行処理の終了を待つか、タイムアウト時間をミリ秒単位で指定することができます。

これにより、例えば、シェルコマンドラインにてデータベースの処理を指定した場合、データベース上での処理が終わってから、次のAsprovaのエクスポートコマンドなどを安全に実行させることができます。

   2.Ver.15.1互換保存機能

Ver.15.2にて、式プロパティにコメントや改行を記述することができるようになりました。しかし、コメントや改行を記述した式があると、Ver.15.2未満のAsprovaではその式プロパティの読み取りに失敗し、そのプロジェクトファイルが使えなくなっていました。本バージョンからはプロジェクトファイル、テーブルのエクスポート、XMLファイルのエクスポートなどで、式プロパティ内のコメントや改行を削除し、Ver.15.2未満のAsprovaに対して互換性のある保存ができるようになりました。


   3.その他

  • 紐付け条件式が指定されているときもEIIFilterCalcReplenishOrderLotSizing を呼ぶことができるようにしました。計画設定の「紐付け条件式がある品目のEIIFilterCalcReplenishOrderLotSizing」(Project_CallEIILotSizingIfPeggingConditionExprExist)プロパティで選択できます。
  • 計画設定に「稼働時間構築期間外に割付いた作業との前後依存段取り時間」(Project_CombiSetupTimeWithOperOutsideWorkingTimeBuildingPeriod)プロパティを追加しました。「無視する」に設定すると、前後依存段取り時間を計算する際、稼働時間構築期間外に割付いた作業を無視して、その分高速にリスケジュールすることができます。
  • プロパティウィンドウの右クリックメニューからXMLエクスポートできるようにしました。
  • COMの各クラスに以下のインターフェースを追加しました。
      GetAsInteger/SetAsInteger
      GetAsExpression/SetAsExpression
      GetAsTime/SetAsTime
      GetAsTimeSpan/SetAsTimeSpan
      GetAsDouble/SetAsDouble
      GetAsBool/SetAsBool
      GetAsEnum/SetAsEnum
  • 休日クラスのCOMインターフェースを追加しました。

設定方法などの詳細はオンラインヘルプをご覧ください。