LONDON to CAIRO 自転車の旅 1982/7/31~8/1

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CHAMONIX





【フランスースイス国境】
7/31
 朝から雨だ。
 もう1泊このホテルにいることにしよう。きょうは休養だ。安くたくさんのものを食べよう。
しかし、きょうは土曜でスーパーがあまりあいていないようである。
2時(PM)ごろ雨はあがった。
 Chamonixの上だけ雲がきえて、山の方は両側にもかなり雲が下までおりてきていて山は見えない。
朝、フランスパンを一本分ぐらいたべ昼にも一本、そして3時頃一本と食べてやっとおなかがいっぱいになったような気になった。
ここはロープウェイとエレベータでAigille de Midiまで登ることができるようになっている。
 4000m近い山をくりぬいてあって、その中をエレベータが登ったり下りたりできるようになっているとはすごい。(3842mだ),
山男たちは反対しただろうに、ハイヒールにスカートで行く人もあれば登山靴にリュックで行く人もいる。
今日もモンブランには登れそうにない。というか登れない日のようだ。
 Chani Sportsの日本人の店員は、なんと日本を出るときは自転車旅行だったのだった。アメリカ、カナダと走りヨーロッパにわたりフランスでお金がなくなってしまった。ということだ。そこで皿洗いをはじめてシャモニのスキー学校に入学し、卒業後スキー学校の先生になった人で、もう10年になる。どうりで話していて自転車のことに詳しいと思った。でも、シャモニの国立スキー学校の教師とはすごいものだ。
 Dinnerはパンにハムにワイン1本を買ってきてMichelinの地図をみながら一人で食べた。
 それにしてもシャモニにいる日本人の数はすごいものだった。
 明日はシャモニを出る。またさらに物価の高いスイスにはいるがスイスではなるべく節約して、はやくイタリアへいこう。イタリアには見るものがたくさんある。

メシ:9+14+4.5+11 ビール:4.5+14 ひげそり:7.7 地図・ペン:17 泊:71
See Switzerland the Youth Hostel way
8/1
 シャモニを9:20に出発。
 フランスフランのあまりを使うためにジャムとタルタルソースとベーコンとフランスパンとジュース(27.6FF)をかいこむ。
 1500mぐらいの峠を2つ越えた。足の調子はまあまあ。下りの方が恐い。
 いっしょに峠をのぼった何人かはしらないが3人のうち1人に写真をとってもらった。
 彼らはただ峠(Col)の頂上にくるのが目的ですぐに下にもとの道をおりていった。
 すばらしい景色だ。Martignyからはかなり平坦な道で気持ちがよい。
 スイスフランの小銭は9SFぐらいだ。これもどこかで使わなければ、両替できない。小銭がどんどんふえてしまう。
 すばらしい景色を両側に見ながらBrigに16時少しすぎにつく。日曜なので店はほとんどあいていなかった。それでキャンプ場の売店でジュースとパンとバナナをかった。(4.2SF)。
そのままSimplon Passへ24Kmの登りだ。箱根よりも長いくらいか。
しかし、景色がなんといってもいい。雪をかぶった山々が見える。2時間半の登りのすえ、Pass2005mについた。
途中でおんぼろの車に乗った人たちがコーヒーをくれた。下りに入る前に着るものをたくさんきて、手袋をしてから下る。
国境の前でスイスフランの細かいのをすべてリラにかえる。ほんの小銭のちゃらちゃらがなんと3100リラにもなる。というすごいところだ。イタリアは。
 イタリアとの国境も素通り、passportすら見ない。
 そのまま走って、9時(21時)ごろよこ道にそれて、草のはえたところでねる。あすはミラノだ。

食糧:27.6FF(1100円)+4.2SF(450円)





【Simplon Pass】

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